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2008年9月 6日 (土)

在りし日の歌アウトライン

詩集「在りし日の歌」は
「在りし日の歌」42篇
「永訣の朝」16篇
合計で58篇で構成されています。

 

一つひとつの作品を読み進んでいく前に
パラパラと作品に触れてみながら
全体を展望しておきましょう

 

次に記すのは
全作品のタイトルです。

 

いくつか
記憶にある詩が見つかるでしょうか

 


<在りし日の歌>
含羞(はぢらひ)
  ――在りし日の歌――
むなしさ
夜更の雨
早春の風

青い瞳
 1 夏の朝
 2 冬の朝
三歳の記憶
六月の雨
雨の日

春の日の歌
夏の夜
幼獣の歌
この小児
冬の日の記憶
秋の日
冷たい夜
冬の明け方
老いたる者をして
  ――「空しき秋」第十二
湖上
冬の夜
秋の消息

秋日狂乱
朝鮮女
夏の夜に覚めてみた夢
春と赤ン坊
雲雀
初夏の夜
北の海
頑是ない歌
閑寂
お道化うた
思ひ出
残暑
除夜の鐘
雪の賦
わが半生
独身者
春宵感懐
曇天
蜻蛉に寄す

 

<永訣の秋>
ゆきてかへらぬ
  ――京都――
一つのメルヘン
幻影
あばずれ女の亭主が歌つた
言葉なき歌
月夜の浜辺
また来ん春……
月の光 その一
月の光 その二
村の時計
或る男の肖像
冬の長門峡
米 子
正 午
 丸ビル風景
春日狂想
蛙声

 

<後記>

 

 

<在りし日の歌>で
一度は読んだことのありそうな作品は

 

ポッカリ月が出ましたら、
舟を浮べて出掛けませう。
「湖上」

 

ホラホラ、これが僕の骨だ、
「骨」

 

海にゐるのは、
あれは人魚ではないのです。
「北の海」

 

思へば遠く来たもんだ
「頑是ない歌」

 

除夜の鐘は暗い遠いい空で鳴る。
「除夜の鐘」

 

雪が降るとこのわたくしには、人生が、
かなしくもうつくしいものに――
憂愁にみちたものに、思へるのであつた。
「雪の賦」

 

 ある朝 僕は 空の 中に、
黒い 旗が はためくを 見た。
「曇天」

 

<永訣の秋>で
どこかで読んだような感じがする作品は

 

 僕は此の世の果てにゐた。
「ゆきてかへらぬ
    ――京都――」

 

秋の夜は、はるかの彼方《かなた》に、
小石ばかりの、河原があつて、
それに陽は、さらさらと
さらさらと射してゐるのでありました。
「一つのメルヘン」

 

月夜の晩に、ボタンが一つ
波打際に、落ちてゐた。
「月夜の浜辺」

 

また来ん春と人は云ふ
しかし私は辛いのだ
春が来たつて何になろ
あの子が返つて来るぢやない
「また来ん春……」

 

長門峡に、水は流れてありにけり。
寒い寒い日なりき。
「冬の長門峡」

 

あゝ十二時のサイレンだ、サイレンだサイレンだ
ぞろぞろぞろぞろ出てくるわ、出てくるわ出てくるわ
「正午
 丸ビル風景」

 

愛するものが死んだ時には、
自殺しなけあなりません。
「春日狂想」

 

こんなものでしょうか。
はやく、じっくり読みたくなってきますね。
パラパラっと見ただけで。

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