元パンクの中也読み/町田康の中也論2
町田康はつづける。
たとえばブルースみたいなものを
ずっと聴いていると、
その価値観にとらわれて
先に行けなくなってしまうことがある。
ブルースという定型から
抜け出せないってことですよ。
僕の場合、
そういうものを破壊するものとして
パンクがあった。
中也の場合は、
それまでは短歌を書いていた。
短歌というのは特に定型的ですから、
一度徹底的に破壊する必要が
あったんじゃないでしょうか。
NHK教育テレビ「知るを楽しむ」
「中原中也 口惜しき人」
10月7日22時25分~50分放送。
中原中也のダダイズムへの接近を
元パンクロッカーが
自らのパンクへの接近と離反(?)にからめて
語るのは
すっごく説得力がありますね。
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