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2008年12月12日 (金)

加藤周一/中也の同時代人

「大知識人の微笑とまなざし 加藤周一さんのこと」
と題して、大江健三郞が、
朝日新聞12月7日朝刊文化面で追悼する中に、
中原中也がいました。

 

加藤周一の大知識人ぶりを実証・賞揚する
いくつかのエピソードの一つに、
大江健三郞がベルリン自由大学で、
加藤の「日本文学史序説」に関して、
3人の国籍の異なる学生相手に
課外授業を行ったときに、
同書の最終章「工業化の時代」を読んだことにふれ、
そこで言われていることを要約し紹介するくだりで、

 

 宮沢賢治、中原中也、渡辺一夫、林達夫、石川淳、小林秀雄。著者がほぼ同時代に生きることのあったこれら文学者たちへの、批判もこめられて情熱的な論述の、波状攻撃のような繰り返しが結びにいたる。

 

と記し、つづけて、
「九条の会」へ言い及んでいきます。
ここでは、その本題には深入りしません。

 

「日本文学史序説」を読んだ
ベルリン自由大学での経験を
大江は、新聞の行数で26行にまとめ、
同書から7行を引用しています。

 

中也は、大江のまとめの中に出てきます。
宮沢賢治、渡辺一夫、林達夫、石川淳、小林秀雄の
6人と肩を並べています。
そのように、加藤が評価していた、
ということがわかります。

 

中也論を書いた加藤周一は、
中村真一郎、福永武彦とともに
「マチネー・ポエチック」を起こして
「詩」に発言した人ですし、
はじめは詩を書いていました。

 

1919年生まれですから、
12歳ほど中也より年下です。
大江健三郞が言うように
中原中也と加藤周一は、
「ほぼ同時代に生きることのあった文学者」
の一人であったことは確かなことです。

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