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2008年12月 1日 (月)

汚れつちまつた悲しみに……再1

寒風の中を、
ポケットに両手を突っ込んで
急ぎ足で歩いていたら、
突然、汚れっちまった悲しみに……が、
口をついて出てきました。

それまで口笛を吹いていたのですが
口笛を吹くのにくたびれて、
それでも、くちびるがさびしくて
もてあそんでいた時のことでした。

早足で20分ほどは歩いたところでしたから
息が少しあがって、はあはあ言っていて、
その時に、汚れっちまった……と、
呟くような、低い声が、出てきて
あっ、これだっていう感じでした。

1日1回、30分ほどを歩く習慣があり、
その夜も、そうして歩いている時でしたが、
以来、汚れっちまった悲しみのフレーズとともに
歩く日が多くなりました。

繰り返し、繰り返して、
歩きながら、汚れっちまった悲しみに……と、
口ずさんでいて、
ようやく、この詩を味わっている自分に気づきます。

このようにして、浮かんできたことを、
少し、まとめてみました。

(この稿、つづく)

 *
 汚れつちまつた悲しみに……

汚れつちまつた悲しみに
今日も小雪の降りかかる
汚れつちまつた悲しみに
今日も風さへ吹きすぎる

汚れつちまつた悲しみは
たとへば狐の革裘(かはごろも)
汚れつちまつた悲しみは
小雪のかかつてちぢこまる

汚れつちまつた悲しみは
なにのぞむなくねがふなく
汚れつちまつた悲しみは
倦怠(けだい)のうちに死を夢む

汚れつちまつた悲しみに
いたいたしくも怖気(おぢけ)づき
汚れつちまつた悲しみに
なすところもなく日は暮れる……

(角川文庫クラシックス 佐々木幹郎編「中原中也詩集『山羊の歌』より)

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