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2010年4月23日 (金)

未発表詩篇について<2>草稿詩篇1933―1936

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「草稿詩篇」(1933年―1936年)には
65もの詩篇が集められています
1933年は中也26歳の年
1936年は29歳の年

1933年は、
「山羊の歌」が未だ刊行できず
苦しい状態でありながらも
「紀元」「半仙戯」「四季」などに
詩やフランス詩の翻訳を発表、
年末には結婚し
後に「青山学院」と呼ばれるようになる
新宿・四谷の花園アパートに新居を構えるなど
転機が訪れた年です

1934年は
長男・文也が誕生し
「山羊の歌」が
ようやく出版された年

1935年は、
文也の成長に喜びを感じる日々のなか
「四季」「日本歌人」「文学界」「歴程」などに
詩・翻訳などを盛んに発表、
若き詩人・高森文夫との交友もはじめました

1936年は、
引き続き「四季」「文学界」「紀元」などへ発表
詩人としての評価が高まりつつありました
……
しかし、この年の11月、
長男・文也が急逝します
直後の12月には
次男・愛雅(よしまさ)が誕生しますが……

制作年別(推定)に
「草稿詩篇」(1933年―1936年)の
全65作品のタイトルを見ておきます

■1933年(昭和8年)

(あゝわれは おぼれたるかな)
小唄
早春散歩
(形式整美のかの夢や)
(風が吹く、冷たい風は)
(とにもかくにも春である)
(宵の銀座は花束捧げ)
虫の声
怨恨
怠惰

夏(なんの楽しみもないのみならず)
夏過(あ)けて、友よ、秋とはなりました
燃える血
夏の記臆
童謡
京浜街道にて
いちぢくの葉(夏の午前よ、いちぢくの葉よ)
(小川が青く光つてゐるのは)
朝(かがやかしい朝よ)
朝(雀が鳴いてゐる)

■1934年(昭和9年)

玩具の歌
昏睡
夜明け
朝(雀の声が鳴きました)
狂気の手紙
詠嘆調
秋岸清凉居士
月下の告白
別離
悲しい歌
(海は、お天気の日には)
(お天気の日の海の沖では)
野卑時代
星とピエロ
誘蛾燈詠歌
(なんにも書かなかつたら)

■1935年(昭和10年)

(一本の藁は畦の枯草の間に挟つて)
坊や
僕が知る
(おまへが花のように)
初恋集
 すずえ
 むつよ
 終歌
月夜とポプラ
僕と吹雪
不気味な悲鳴
十二月(しはす)の幻想
大島行葵丸にて
春の消息
吾子(あこ)よ吾子(あこ)
桑名の駅
龍巻
山上のひととき
四行詩(山に登つて風に吹かれた)
(秋が来た)
曇つた秋
夜半の風

砂漠

■1936年(昭和11年)

一夜分の歴史
小唄二篇
断片
暗い公園
夏の夜の博覧会はかなしからずや

(角川ソフィア文庫「中原中也全詩集」より)

 

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