未発表詩篇について
「早大ノート」
「草稿詩篇(1931―1932年)」
「療養日誌・千葉寺雑記」を
読み終えたところで、
「未発表詩篇」について
整理しておきましょう
中原中也の詩作品は、
なんらかの形で公開されたり
作品として発表されたりしたもののうち、
詩人自らが編集した
「山羊の歌」(第一詩集)
「在りし日の歌」(第二詩集)のほかに
雑誌や新聞などに発表した作品が
「生前発表詩篇」として収集されています
以上の分類に属さない作品が
「未発表詩篇」に集められて
まず作品が記録されたノート別に
次に作品が記録された草稿の制作年代別に
整理・分類されています
角川書店が
2010年現在までに編んだ
計3次にわたる「中原中也全集」の成果として
この分類・整理がスタンダードになり
いたるところで踏襲されています
「未発表詩篇」に分類された
ノート別、草稿別の作品群は、
「ダダ手帖」(1923年―1924年)●2
「ノート1924年」(1924年―1928年)●51
「草稿詩篇」(1925年―1928年)●20
「ノート小年時」(1928年―1930年)●16
「早大ノート」(1930年―1937年)●42
「草稿詩篇」(1931年―1932年)●13
「ノート翻訳詩」(1933年)●9
「草稿詩篇」(1933年―1936年)●65
「療養日誌・千葉寺雑記」(1937年)●5
「草稿詩篇」(1937年)●6
となります
●の後の数字は作品の数です
合計で229作品あります
このうちのいくつかは
推敲課程での別形態であったり
発表作品の初期形態だったりしますから
およそ200作品とみることができます
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