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2013年1月15日 (火)

ひとくちメモ/中原中也の詩に現われる 色の色々2

(前回からつづく)

「色」とか「いろ」と表記されていたり
「色の名前」があるものだけを
「山羊の歌」から拾って「少年時」の章までパラパラめくってみました。

「山羊の歌」は
「初期詩篇」
「少年時」
「みちこ」
「秋」
「羊の歌」
――という章立てであることを
今更ながら確認します。
「みちこ」の章から続けます。

現代かな表記にしてあります。

◇

「みちこ」
はるかなる空、あおき浪、

磯白々とつづきけり。

しどけなき、なれが頸(うなじ)は虹にして

海原はなみだぐましき金(きん)にして夕陽をたたえ

「更くる夜」
昔ながらの真っ黒い武蔵野の夜です。

「秋」
鈍い金色を滞びて、空は曇っている、――相変わらずだ、――

みょうに真鍮の光沢かなんぞのような笑を湛えて彼奴は、

彼の目は、沼の水が澄んだ時かなんかのような色をしてたあね。

「修羅街輓歌」
空は青く、すべてのものはまぶしくかがやかしかった……

「雪の宵」
赤い火の粉も刎ね上る。

「時こそ今は……」
暮るる籬(まがき)や群青(ぐんじょう)の

「羊の歌」
かの女の心は密柑の色に

「憔悴」
今日も日が照る 空は青いよ

空に昇って 虹となるだろうとおもう……

◇

雪といえば白
夜は黒
まっ暗も黒
光は無色? 輝いている色?
曇天はグレー
……

ここではこれらは除外しました。
これらを挙げていけば
言葉に色がないものなんてありませんから。

◇

「在りし日の歌」「生前発表詩篇」「未発表詩篇」についても
しつっこく「色」だけを見ていきます。

(つづく)

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