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2013年1月28日 (月)

ひとくちメモ/中原中也の詩に現われる色の色々14

(前回につづく)

「ノート翻訳詩(1933年)」の翻訳詩とは
中原中也がノートの表紙にそう記していて
中のページには自ら訳した詩14篇を記しているその詩のことです。
全集編集委員会がそのノートを「ノート翻訳詩」と命名ました。
「ノート小年時」と同種のノートが使われています。

このノートの翻訳詩は第3巻「翻訳」に「未発表翻訳詩篇」として収録されるため
「未発表詩篇」のこの「ノート翻訳詩」には
創作詩だけを収録しています。
「ノート翻訳詩」に書かれた創作詩という意味になります。

全部で9篇あり
全作が1933年(昭和8年)の制作(推定)に集中しています。

◇

この9篇の詩に現われる「色」を見てみましょう。

(土を見るがいい)
土は水を含んで黒く
のっかってる石ころだけは夜目にも白く、

風は吹き、黒々と吹き

「小 景」
夕陽を映して銹色をしている。

「Qu'est-ce que c'est?」
黒々と森が彼方にあることも、

◇

9篇のうちの3篇に「色」は現われますが
これといって突出した使い方は見られません。

風は吹き、黒々と吹き―(土を見るがいい)
夕陽を映して銹色―「小 景」
――も、想像の範囲に入ります。
想像することは容易です。

(つづく)

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