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2013年3月25日 (月)

ひとくちメモ・中原中也の詩に出てくる「人名・地名」20・まとめ14

(前回からつづく)

中原中也の詩に現われる日本人を見ています。

【丹下左膳】(たんげさぜん)は、林不忘(はやしふぼう)の新聞小説に登場する隻眼隻腕(せきがんせきわん)の剣術使いのことですが、映画化されて、一躍時代のヒーローとなった架空の人物です。中原中也は、おそらく映画で見たか、映画の案内を新聞・雑誌で読んだかして、丹下左膳のことを知ったのであろうと推察されます。嵐寛寿郎、大河内伝次郎、阪東妻三郎、大友柳太朗といった俳優が次々に左膳を演じ、国民的人気を博しました。

【大高源吾】(おおたかげんご)は、討ち入りで名高い赤穂四十七士の一人。藩主の浅野長矩(あさの・ながのり)の死後、江戸に出て脇屋新兵衛と変名し吉良義央(きら・よしなか)邸をうかがった浪士として有名です。討ち入り後に切腹しました。俳人でもあり、子葉と号した実在の人物です。

【三富朽葉】は「みとみ・くちは」または「みとみ・きゅうよう」と読みます。1889年(明治22年)生まれ1917年(大正6年)没の詩人。フランス象徴詩に関する評論を翻訳し、論文を著しました。中原中也は、昭和9年9月に書いた未発表評論「無題(自体、一と息の歌)」に、「後期印象派の要求が要望される限り、明治以来今日に到るまで、辛うじて三富朽葉と、岩野泡鳴を数えることしか出来ないように思われる」などと述べています。また、昭和11年(1936年)10月30日の日記に、「先達から読んだ本。リッケルトの「認識の対象」。コフマンの「世界人類史物語」。「三富朽葉全集」。「パスカル随想録(抄訳)」。「小林秀雄文学読本」。「深淵の諸相」。「芭蕉の紀行」少し。」――などと記しました。全集を仕入れるほど、三富朽葉は、岩野泡鳴らとともに、ランボーなどフランス詩の翻訳に没頭していた詩人に必読書のようでした。

今回はここまで。

(つづく)

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