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2016年3月22日 (火)

茨木のり子厳選の恋愛詩/滝口雅子を知っていますか? 「革命とは」

(前回からつづく)


 

(茨木のり子の読みを離れています。)

 

 

同じ詩集の連続した詩の群れに

同じようなテーマ(内容)が歌われていることがあるのは

詩集を初めて読むときの手がかりです。

 

詩集が川であるなら

小さな流れのような同質の世界がそこにあります。

 

「男について」の流れの中に

「革命とは」はあります。

 

 

革命とは

 

ごつごつ荒い花崗岩の坂みちで

手招きする女

しゅんしゅん沸騰するつよいキスをしよう

背なかに手をまわして 刺してしまおう

合わせなかった唇を

いつまでも火照らしていないで

眼ばかりみていてかなしげに

そらしたりしないで

終(つい)の相手はお前だ

腕にずっしりとかかっているやつだ

 

(「新編滝口雅子詩集」所収「鋼鉄の足」より。)

 

 

男を歌えば

女を歌うのは必然。 

 

男を歌うことは

女を歌うことでもあります。

 

この詩は女へ革命を呼びかける

アジテーション。

 

男が

ゴツゴツの荒い岩の坂道をのぼっているのだから。

 

 

「合わせなかった唇をいつまでも火照らしてい」る

「眼ばかりみていてかなしげにそらしたり」する

―古典的な女たちへ向けて。

 

男が生きているのが

険しい世界であるなら

遠目に手招きしているくらいでは

何事もはじまりませんよ。

 

しゅんしゅん沸騰するつよいキスを!

背なかに手をまわして 刺してしまおう!

 

 

これは、恋だとか愛だとか

というのではないらしい。

 

終生の付き合いの相手とめぐり合うための術(すべ)であり

こころのありようのことなのでしょう、きっと。

 

 

途中ですが

今回はここまで。 

 

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