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2016年3月11日 (金)

茨木のり子厳選の恋愛詩/滝口雅子を知っていますか? アウトライン・7つの詩集

 

(前回からつづく)

 

 

滝口雅子の名前を一般の読者が知るのは

他でもない茨木のり子の「詩のこころを読む」の中でであり

「恋唄」章中の「男について」と「秋の接吻」の2作品であり、

続けて他の詩を読もうとしてもなかなか見当たらず

書棚の奥から「現代詩人全集第10巻」(角川文庫、1963年初版)を引っ張り出し

鮎川信夫選の12篇をようやく見つけ

一通りそれらを読んでのちに

もっと多くを読みたくなって

日本現代詩文庫13「滝口雅子詩集」(土曜美術社、1984年)を買い求める

――というような経緯をたどるのがありふれたケースではないでしょうか。

(もちろん、ほかのケースもあることでしょうが。)

 

角川文庫の「現代詩人全集」も

土曜美術社の「現代詩文庫13」も

新刊書店ではとうになく

古書店で探すことになりますから

そんな面倒をするよりも

新・日本現代詩文庫21「新編滝口雅子詩集」を新本で購入することになるでしょう。

 

「蒼い馬」や「鋼鉄の足」などの単刊詩集は

新刊本店にあるはずもなく

普通の古書店でも見つけられませんから

神田あたりの詩誌専門の書店へのアクセスが必要になります。

 

以上のすべての手続きを

アマゾンとか

日本の古本屋やスーパー源氏で行う人もあることでしょう。

 

 

このブログでは

茨木のり子に誘われて

高良留美子を読んだ(一部をかじった)流れの中に

滝口雅子(そして新川和江)があり

「高良留美子詩集」(思潮社)中の小自伝「廃墟のなかから」には

1969年創刊の詩誌「蛸」で滝口雅子と高良留美子とは創刊メンバーであったことが記され

また巻末には滝口雅子の「高良留美子さん」という詩人論も収録されてあるなど

二人の詩人の接続する関係が明らかにされているので

自然に引き込まれる経過になりました。

 

 

そして

新・日本現代詩文庫21「新編滝口雅子詩集」では

高良留美子による卓抜な作品論「滝口雅子さんの詩について」を読めることになっています。

 

同詩集にはほかに

詩人の最期の記録を含んだ作品論「海底をくぐった瞳―滝口雅子の詩を読む―」(白井知子)があり

滝口雅子を一般読者へ親しく案内していてこれも要必読です。

 

滝口雅子に関しての記述は

同詩集以外に読むことは容易ではなく

巻末資料「滝口雅子年譜」「滝口雅子 著作一覧」とともに

極めて貴重なテキストという現状になります。

 

 

同詩集の巻末資料によって

ここで滝口雅子のアウトラインをつかんでおきましょう。

 

 

滝口雅子は

生涯に7冊の詩集を出しています。

 

蒼い馬  1955年 

鋼鉄の足 1960年

窓ひらく 1963年

見る 1967年

白い夜 1974年

赤煉瓦の家 1981年

雨のプラタナス 1990年

――というラインアップですが

このほかに日本現代詩文庫13「滝口雅子詩集」(1984年、土曜美術社)があることになります。

 

散文(エッセイ・評論)には

青春の詩集 1967年

わがこころの詩人たち 1971年

おんなの性 1973年

――があります。

 

 

途中ですが

今回はここまで。 

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