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2016年3月13日 (日)

茨木のり子厳選の恋愛詩/滝口雅子を知っていますか? アウトライン・鮎川信夫の読み

 

(前回からつづく)

 

(茨木のり子の読みを離れています。編者。)

 

 

「現代詩人全集 第10巻 戦後Ⅱ」(角川文庫)は1963年発行であり

滝口雅子の第1詩集「蒼い馬」の刊行が1955年

第2詩集「鋼鉄の足」が1960年ですから

鮎川信夫の解説はかなり早い時期の批評であり

滝口雅子にいちはやく着目した

いまや歴史的な評価の一つということになります。

 

「新編滝口雅子詩集」(土曜美術社)の巻末資料には

「作品が収録されているアンソロジーと鑑賞書」が列挙され

日本国内で刊行された30冊が年代順に案内されています。

 

この中の3番目に「現代詩人全集」はあり

「日本詩人全集」(村野四郎、1953年)

「戦後の詩」(安西均、1962年)に続いています。

 

 

30冊を見渡してみると

1960年代(14冊)と70年代(7冊)の刊行が多く

80年代(3冊)、90年代(5冊)となっています。

 

ここに鑑賞者・選者・編者として現れる女性詩人(作家)に

新川和江

三井ふたばこ

茨木のり子

高良留美子

 

男性には

村野、安西、鮎川のほかに

小海永二

真壁仁

西条八十

黒田三郎

西脇順三郎

伊藤信吉

三好達治

伊藤整

大岡信

山本太郎

塚本邦雄

佐高信

――らの名があります。

 

 

鮎川信夫は「現代詩人全集」(1963年)の解説で

戦後詩のうちの抒情詩型の詩を概観し

抒情の変質にふれて次のように述べています。

 

 

 これが茨木のり子、吉野弘、滝口雅子、菅原克己などになると、社会的関心を離れてはもはやその抒

情は存在しないと言ってよいほどになる。茨木の「わたしが一番きれいだったとき」、吉野の「記録」、滝

口の「鋼鉄の足」、菅原の「階段の上の部屋で」など。これらの作品を読むとき、非情の社会的現実を通

過せずして現代の抒情は成り立たないという思いがする。彼等の作品は、抒情詩といっても民俗的要

素が強く、社会詩の中に分類することもできる。

 

しかし、特別の社会意識を持たない場合の方が、作品として面白いことが多い。上記の諸作よりも、「根

府川の海」、「さよなら」、「男について」、「ブラザー軒」などの方がすぐれているように思う。

 

(「現代詩人全集 第10巻 戦後Ⅱ」解説より。改行を加えました。編者。)

 

 

もとより女性の社会参加が進んでいない時代の論評の観があるにせよ

社会意識が前面にでない作品が「面白い」という読みは

時を経ても的を射ている印象があるのはなぜでしょうか。

 

滝口雅子の「男について」の衝撃でしょうか。

 

 

途中ですが

今回はここまで。 

 

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