中原中也の鎌倉/「在りし日の歌」清書の前後/小林秀雄の家までの道・3
今から80年ほど前のことです、中也がこの地鎌倉に住んでいたのは。
小川の水面(みなも)を覗き込む足元は、コンクリートで舗装されていなかったことでしょう
し、道路というよりは畦道(あぜみち)だったのかもしれません。
向かいには、亀が谷切り通しから連なっているらしい崖(切り岸)が聳(そび)えています。
初秋の鎌倉の昼下がりは、トンビが天空に円を描き、ピーヒョロロと鳴く声が眠気を誘うほ
ど穏やかです。
民家も、現在ほど建て込んでいなかったことでしょうから、自然はいっそう間近なものだったはずです。
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