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2016年10月 3日 (月)

中原中也の鎌倉/「在りし日の歌」清書の前後/小林秀雄の家までの道・6

変わらぬものは自然の風景です。

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しかし、ススキの茂みが自然のものであるか、そうでないか
考えれば、境界はあいまいです。

このススキの茂みに
長年にわたる人の手が入っていないと断言することはできません。

102_5  

咲きはじめ匂いはじめの金木犀(きんもくせい)が
民家の庭から道路へこぼれ出ていました。

植栽には、人の匂いが混じります。

103_2

咲き初めの白萩(しらはぎ)も同じです。

金木犀も萩も
何かしら、似たような感情を誘い出します。

105_2

曼珠沙華(マンジュシャゲ)は
鉄道の古びたコンクリートと似合い
人間の気配を感じさせます。

自然(の風景)の来歴がどのようなものであれ
歩きながら、詩人は変わらない自然を見ていたことでしょう。

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