中原中也の鎌倉/「在りし日の歌」清書の前後/小林秀雄の家までの道・7
自然は、本来手つかずの、人跡未踏の場所――。
街中に、人の手の入らない自然があるはずがありません。
亀が谷切り通しの上り口にやってきました。
まっすぐ行けば県道21号に至り
右方面が鶴岡八幡宮
左方面が北鎌倉になります。
午後3時ころで、人気はないけれど
ここが生活道路として使われていることをすぐに知ります。
珍しい鳥の声が上空の木立から聞こえてきます。
自分の吐息(といき)だけが聞こえる時がしばらくあって
前方から年配のペアが下りてきてすれ違いました。
懐かしいものをみたようで
その後姿が見えなくなるまで息をひそめていました。
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