カテゴリー

2022年5月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        
無料ブログはココログ

« 中原中也/秋の詩名作コレクション34/誘蛾燈詠歌 | トップページ | 中原中也/秋の詩名作コレクション36/秋の夜に、湯に浸り »

2019年10月23日 (水)

中原中也/秋の詩名作コレクション35/(秋が来た)

(秋が来た)

秋が来た。
また公園の竝木路(なみきみち)は、
すっかり落葉で蔽(おお)われて、
その上に、わびしい黄色い夕陽は落ちる。

それは泣きやめた女の顔、
ワットマンに描かれた淡彩、
裏ッ側は湿っているのに
表面はサラッと乾いて、

細かな砂粒をうっすらと附け
まるであえかな心でも持ってるもののように、
遥(はる)かの空に、瞳を送る。

僕はしゃがんで、石ころを拾ってみたり、
遐(とお)くをみたり、その石ころをちょっと放(ほ)ったり、
思い出したみたいにまた口笛を吹いたりもします。

(「新編中原中也全集」第2巻・詩Ⅱより。新かなに変えてあります。)

« 中原中也/秋の詩名作コレクション34/誘蛾燈詠歌 | トップページ | 中原中也/秋の詩名作コレクション36/秋の夜に、湯に浸り »

063中原中也の秋の詩/名作コレクション」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« 中原中也/秋の詩名作コレクション34/誘蛾燈詠歌 | トップページ | 中原中也/秋の詩名作コレクション36/秋の夜に、湯に浸り »