中原中也・朝の詩の名作22/小 唄
小 唄
僕は知ってる煙(けむ)が立つ
三原山には煙が立つ
行ってみたではないけれど
雪降り積った朝(あした)には
寝床の中で呆然(ぼうぜん)と
煙草くゆらせ僕思う
三原山には煙が立つ
三原山には煙が立つ
(一九三三.二.一七)
(「新編中原中也全集」第2巻・詩Ⅱより。新かなに変えてあります。)
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