中原中也・朝の詩の名作7/宿 酔
宿 酔
朝、鈍(にぶ)い日が照ってて
風がある。
千の天使が
バスケットボールする。
私は目をつむる、
かなしい酔いだ。
もう不用になったストーヴが
白っぽく銹(さ)びている。
朝、鈍い日が照ってて
風がある。
千の天使が
バスケットボールする。
(「新編中原中也全集」第1巻・詩Ⅰより。新かなに変えてあります。)
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