カテゴリー

2022年5月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        
無料ブログはココログ

« 中原中也・夕(ゆうべ)の詩コレクション44/脱毛の秋 Etudes | トップページ | 中原中也・夕(ゆうべ)の詩コレクション46/(とにもかくにも春である) »

2020年2月16日 (日)

中原中也・夕(ゆうべ)の詩コレクション45/小 景

小 景

 

河の水は濁(にご)って

夕陽を映して錆色(さびいろ)をしている。

荷足(にたり)はしずしずとやって来る。

竿(さお)さしてやって来る。

その船頭(せんどう)の足の皮は、

乾いた舟板の上を往(い)ったり来たりする。

 

荷足はしずしずと下ってゆく。

竿さして下ってゆく。

船頭は時偶(ときたま)一寸(ちょっと)よそ見して、

竿さすことは忘れない。

船頭は竿さしてゆく。

船頭は、夕焼の空さして下る。

 

 (「新編中原中也全集」第2巻・詩より。新かなに変えてあります。)

 

« 中原中也・夕(ゆうべ)の詩コレクション44/脱毛の秋 Etudes | トップページ | 中原中也・夕(ゆうべ)の詩コレクション46/(とにもかくにも春である) »

068中原中也・夕(ゆうべ)の詩コレクション」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« 中原中也・夕(ゆうべ)の詩コレクション44/脱毛の秋 Etudes | トップページ | 中原中也・夕(ゆうべ)の詩コレクション46/(とにもかくにも春である) »