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2020年7月30日 (木)

中原中也・夜の詩コレクション116/道修山夜曲

道修山夜曲

 

星の降るよな夜(よる)でした

松の林のその中に、

僕は蹲(しゃが)んでおりました。

 

星の明りに照らされて、

折(おり)しも通るあの汽車は

今夜何処(どこ)までゆくのやら。

 

松には今夜風もなく、

土はジットリ湿ってる。

遠く近くの笹の葉も、

しずもりかえっているばかり。

 

星の降るよな夜でした、

松の林のその中に

僕は蹲んでおりました。

 

(一九三七・二・二)

 

(「新編中原中也全集」第2巻・詩Ⅱより。新かなに変えてあります。)

 

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