晴れがましい怒り――アンガー・ジェネレーションは、やがて世界に広がっていく
土曜の夜と日曜の朝
1960
イギリス
トニー・リチャードソン製作、カレル・ライス監督、アラン・シリトー原作・脚本、フレディ・フランシス撮影。アルバート・フィニー、シャーリー・アン・フィールド、レイチェル・ロバート
なんとも爽やかな怒り――。アンガー・ジェネレーションはやがてビートルズに継承され、フランスでは「勝手にしやがれ」に呼応、のちにアメリカでは「俺たちに明日はない」「イージーライダー」などに継承され、60年代末から70年代の学生叛乱、労働運動、反体制運動などへ浸透していった、などとだれも言わないが、ぼくは断じてそう思い込んでいる。カレル・ライス監督デビュー作品。
(2000.4.8鑑賞&記)
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