朝の歌
朝の歌
朝だ
輝かしい朝が来た
鵯(ひよどり)の小群れが喜んで
身をくねらせて鳴き交わしている
希望の朝が
ぼくにもやって来た
鬱陶しい夢から覚めて
台所ごみの袋を下げて歩く
目覚めきらないぼくに
青空を引っかいた筋雲が迎える
輝かしい朝よ
お陰で
失敗だらけの過去に染まって
悔恨で煮詰まったぼくの頭の中は
みるみるうちに晴れ渡り
今はもう
爽やかな風が吹いている
雀や椋鳥が喜び交わす声も聞こえて
今にも懐かしい少女の面影が現れる
おお!
朝だ
輝かしい朝だ
希望の朝が
ぼくにもやって来た
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